Selasa, 27 Maret 2012

海へ行きたがっていた猫  「N4」

 ある港町に、海へ行きたがっていた猫がいました。
 「僕は素晴らしいふなのりになるぞ。帆柱によじのぼったり、船をはしらせたりするんだ。そして海の魚を捕まえてやるんだ。」
 猫は、波止場へ出かけていきました。まずはじめに、猫は、大きな船の、大きな船長に会いに行きました。大きな船長は、こう言いました。
 「だめだめ。君は少し小さすぎるからな。」
 次に、猫は、ちゅうくらいの船の、中くらいの船長に会いに行きました。中くらいの船長は、こう言いました。
 「だめだめ。君にあげるほど食べ物がないんでね。」
 最後に、猫は、小さな船の小さな船長に会いに行きました。小さな船長は、こう言いました。「だめだめ。場所がないよ。」
 三人の船長にこう言われると、猫は、ますます海へ行きたくなりました。
 猫は、その晩、色々考えて、素晴らしいことを思いつきました。
 猫は、波止場の倉庫までやってきました。そして、ギターを抱えると、月に向かって歌いました。大きな声を張り上げ、倉庫の中の悪戯ネズミ達に聞こえるように歌いました。
 「船には素敵な倉庫があるよ。チーズやバターやビスケットがいっぱい。魚も、りんごも、蜜もいっぱい。それを食べれば、長生きできる。」
 猫の歌を聞いて、鼠達は、ぞろぞろと、倉庫の穴から出てきました。そして、みんな音も立てずに、鼻をぴくぴくさせながら、三せきの船に乗り込みました。朝になると、三人の船長は皆びっくりしました。そして、くちぐちに叫びました。
 「わしの船に鼠がいるはずがない。わしは、鼠などを飼ってはおらんぞ。」
ちょうどその時、海へ行きたがっていた猫は、きどって波止場を歩いてきました。三人の船長は、いっせいにさけびました。
 「そうだ。猫がいたんだ。」三人の船長は、帽子を脱いで猫に向かって、にっこりと笑いかけました。そして、
 「猫君。私達の船から鼠を追っ払っておくれ。」と、頼みました。
 「もし、そうしてあげたら、僕を船乗りにしてくれますか。」と、猫はひげをなでながらいいました。
 「わしは、君を船室ボーイにしよう。」と、大きな船長は言いました。
 「わしは、君を水夫長にしよう。」と、中くらいの船長は言いました。
 小さな船長は、こう言いました。「わしは、君を運転士にしてあげよう。」
猫は、にっこりしました。「船長さん。僕は、あなたがたを、喜んでお助けしますよ。」猫は、三人の船長に、チーズを波止場の倉庫に置いておくように頼みました。
 夜になりました。猫は、ギターを抱えて、高い杭の上に飛び乗ると、こんな歌を歌いました。
 「海には危ないこともある。嵐が、来れば、船はぶくぶく。それに比べりゃ、波止場は安全。そのうえ、倉庫はチーズの山だ。」
 この歌を聞くと、鼠達は、ぞろぞろと、飛び出してきました。そして、倉庫の中に飛び込んで、すぐにチーズをかじりはじめました。
 どの船にも、鼠は一匹も、残っていませんでした。
 「驚いたね。」と、三人の船長は言いました。
 「ざっとこんなもんですよ。」と、猫はお辞儀をしながら言いました。
猫は、まずはじめに、大きな船に乗り込んで、船室ボーイになりました。船は、クジラをとりに出かけました。けれども、猫は体が小さすぎて、クジラとりの手伝いをすることができませんでした。そのうえ、クジラは大きすぎて食べることもできませんせでした。
 次に、猫は、中くらいの船に乗り込んで、水夫長になりました。船は、サケをとりに出かけました。けれども、猫は、体が小さすぎて、やっぱり手伝うことができませんでした。そのうえ、猫が食べようと思ったサケは、逆に猫を飲み込もうとしました。
 とうとう最後に、猫は小さな船に乗り込んで、運転士になりました。
 小さな船は、イワシをとりに出かけました。今度は、猫にも、手伝いができました。猫は、一人で船の舵をとり、一人でイワシをとることもできました。そして、たくさんのイワシを食べました。

文法:
1.V(ます)たがります:want (3rd person)
 ・ラオさんがあなたにたいへん会いたがっていますよ
 ・あの人もこの本を読みたがっています
2.(Vない)ずに = ~ないで  {しないで=せずに}
 ・鍵をかけずに部屋を出ては危ないです
 ・名前を書かずに手紙を出してしまいました
3.V-dicはずがない:it's hardly possible to do
 ・彼にできるはずがない
 ・ここから富士山が見えるはずがない

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